指導方針

基本方針・姿勢

★お子様本人の力で 楽譜を読んで演奏(練習)できるように指導します。★

ピアノの進歩に読譜力は不可欠です。

読譜を後回しにしてピアノの練習をする場合は、幼児期から小学6年生頃までは誰かが付きっきりで練習しないといけないことでしょう。

読めないと易しいレベルでは進んでも、だんだん行き詰まってくることもあります。

楽譜が読めなくても 鍵盤上で覚えたり 指に覚えさせたりして演奏する事は出来ますが、楽譜を読むことはストレスとなり、楽しくいろんな曲を弾いて上達して行くことは難しいものです。

愛育音楽教室では、初歩段階から、読むこと・聴き取ること・リズムの基礎をバランス良く学び、暗譜段階では曲の構造も理解して演奏出来るように練習します。(単に指を動かすだけでは無く、次にどのように展開するか考えながら演奏する事が、脳科学的には良いそうです)

また、コンクール実績等を看板とする教室ではありませんので、落ち着いてそれぞれのペースで学んでいただけます。 生徒さんが どのような姿勢でピアノに向かっているかには関わらず、全ての生徒さん それぞれに合った最良の指導を心がけてレッスンを行っています。

その他の大切にしていること

<ピアノのレッスンについて>

ピアノは音楽全般の基礎を身につける為には大変良い楽器です。逆に言えば上達には基礎能力が不可欠です。 今、一曲を弾くだけなら音楽の基礎が無くても 練習しだいで出来るかも知れませんが、無理なく上達して行くには正しい基礎が必要です。

愛育音楽教室は、音楽(ピアノ)に必要な基礎能力を身につけていただく事が、ピアノを楽しく続けて行かれる事につながると考えています。

<年齢的な特性や心理を考えながら>

成長段階によって出来ること(やるべきこと)が違います。 絶対音感は就学前、テクニックの飛躍は高校生、中学生は音楽能力全般によく伸びる時期です。長期的に考え、年齢に合わせた効率的なレッスンを行います。

また、生徒さんは一人ひとり違った個性(性格)感受性を持っています。それぞれの心理を察して良い方向に導いてあげられるように 努力しています。

<生涯 音楽を楽しめるように>

様々なピアノコンクールが開催され 誰もが参加できるような時代となり、コンクールは優れた才能と努力を重ねた者だけが出るようなハードルの高いものでは無くなりました。 それでも それに出るとなると、レッスンのほとんどの時間を その曲に費やすような事になると思います。

ともすると、

・厳しい練習を強要される。

・音楽全般の基礎の習得が おざなりになる。

※同じ曲ばかり弾いて 曲数をこなしていない場合は「読譜力が育たない 」という事があります。

・音楽嫌いのお子様になってしまう。

のような事も心配されます。

また、コンクールにたくさん参加させて成果を上げると指導者賞をいただけたりするのですが、愛育音楽教室では あまりお勧めしていません。

長くピアノを(音楽を)楽しんで行くには、今 その曲を弾くテクニックレベルを上げる事よりも、音楽能力全般を身につけていただく事が大切です。

ピアノを楽しく学んで音楽的な能力をしっかり身に付ければ、たとえ練習する時間が無くなっても、生涯 何らかの形で音楽を楽しむことが出来ると思います。 また、他の楽器を始めても上達が速いものです。

<短期的な練習量より、継続の力>

幼児~小学生は多くの子供たちがピアノを習っています。コンクールにも たくさん出ているようですが、中学生になると やめてしまっているのでしょうか?中学のクラス合唱等でピアノ伴奏が出来る人が驚くほど少ないのです。

愛育音楽教室の生徒さんは、ゆっくりマイペースで進んだ人も伴奏を受け持っています。 弾ける人のいない他のクラスの伴奏までも引き受けている人もいました。

そして高校まで続けた人は、かなりのレベルの曲が弾けるようになります。 このホームページの「発表会の演奏」で紹介しています ショパンのスケルツォ・幻想即興曲、ベートーヴェンの月光・テンペスト等は弾けるようになっています。

<楽譜から読み取る大切さ>

まず初めに演奏を聴いてしまうと、それが その曲の基本イメージとなってしまい、なかなか そこから抜け出せなくなってしまいます。初心者段階・低年齢層ほど顕著だと思います。(ごく初めの段階・短期間は大丈夫です)

常に楽譜から読み取る事を繰り返さなければ、自分で楽譜から音楽を創り出す(再現する)能力が育ちません。聴いて真似をすることしか出来なくなります。

楽譜から読み取る能力は、クラシックピアノの理解・上達に大変重要です。